飽きのこない素朴な鉄脚のスツール。 無垢の天然木の座面と、無垢の黒皮鉄のアイアン脚は、年月とともに経年変化でヴィンテージ感が増し、独特な雰囲気や存在感のある椅子に育っていきます。
座面も椅子脚も塗装による着色はせずに、木や鉄のそれぞれの素材感をあえて残してあります。また、所々に手仕事の跡も多少残してありますが、そのラフな雰囲気が量産品には絶対に出せない味となっている、ナチュラルでシンプルなデザインの鉄脚のスツールです。
また、量産されているキレイなスツールの場合ですと、キレイを保てば保つほど、キズ、ヘコミ、汚れなどのダメージが付いたら結構ショックなことです。しかし、このアイアンスツールは、それらのダメージがさらに味となり、使用するごとに趣のある雰囲気が増していき、古くなっても古さを感じさせないことを前提としてデザインされています。
まず、アイアンの椅子脚は、軽くて曲がり易い中空の鉄パイプとは違い、表面が黒皮で覆われた、ガッシリと頑丈な16mmの鉄の塊の丸棒なので、重さはありますがその分だけ堅牢性もあります。そして、その重厚さゆえの存在感も十分に兼ね備えております。
また、天然木の座面はヒノキで作られており、お手入れしながら年月を重ねていくと、落ち着いた飴色に変化していくのが持ち味で、時間はかかりますが人工的に着色された物とは異なり雰囲気のある本物が手に入ります。
ヒノキは、正しく使われると数百年をも超える寿命を保ち、水湿に強く、耐久性にも優れ、強度が高いことが特徴です。そして、家具としてもよく用いられているこのヒノキという木は、国内の針葉樹の中において第一級の木材とされています。
足元は、単に耐久性の無いプラスチックのキャップをただ嵌めてあるだけ、のような簡易なものではなく、鉄脚に丸い鉄のパーツが溶着され、しっかりと一体化されております。これは、ずっと長く使い続けて頂きたいからこそ、細部も手を抜かないという拘りです。そして、その底面には、キズ防止のフェルトが貼り付けられております。